ゲーム会社に働く友人
「NEW GAME!」とはなんだったのか
私の知り合いの一人に現役でゲーム開発会社で勤務をしている人がいます。
ゲーム会社といえば90年代頃には花型職業として主に理工学系の優秀な学生が第一志望として入社を希望していたような場所でしたが、時代はかわり筐体ゲームからスマホゲームが主流になることでそこで働く人の様子もかなり変わってきたようです。
私の友人がゲーム会社に入社をしたのは2000年代に入ってからのことなので、ちょうどビデオゲームの一大ブームが終わって業界全体が再編統合が進んでいた頃のことでよくもまあそんな業界を選んだものだと周囲からはあまりよい評価を受けていませんでした。
しかしそれから10年以上が経過したことで今度はスマホを使用するゲームが大流行をするようになり、にわかに業界が活気づいてきた感じもあります。
とはいえゲーム業界全体が非常に厳しい状況に置かれているということは変わりがなく、私の友人が勤務する会社でもブラックギリギリの勤務状態になることも珍しくないといいます。
昨年には「NEW GAME!」という架空のゲーム制作会社で勤務する人たちのアニメが放映されましたが、あれはごくごくソフトに理想郷を描いたものであり描写の細部に出てくる勤務状況の恐ろしさは架空ではないとの友人の話でした。
ちょっと変わった人が多いらしいです
勤務状況が厳しいことがあるのは納期までに仕上げなければいけないという業務の特性上致し方がないのかもしれません。
それはともかくとしてゲーム制作会社あるあるとして「変な人が多い」ということがあります。
ゲームだけでなくIT業界全体に言えることですが、そうした比較的新しく登場してきた業界業種というのは従来の会社のしきたりに縛られなくてもよいということもあるのか、割りと自由な言動をする人が多いというイメージがあります。
友人が勤めている会社でも、まず服装は完全に自由ですし個人が仕事をするデスクまわりも基本的には自由に使用してよいことになっています。
女性が少ない職場ということもあるでしょうが、アニメキャラのフィギュアを飾っていたり、デスクトップにアニメの画像を使用していたりします。
ただしそうした自由度も発想の自由さを引き出すためのことであり、ゲーム製作会社に勤務する人たちの多くはとんがった他の人にはないような個性的な特性を持っていたりします。
友人の話なので少し盛っているのかもしれませんが、ゲームセンターで信じられない高得点を上げてきたり、外注先のPGが百行近くにわたって書いたプログラミングのコードを1行でまとめてしまったりといった武勇伝を聞きました。
そのわりに給与面がかなり低いということもよく言われているのですが、基本的にはゲームが好きで集まっている人らしくあまり表立って不平不満を言うこともないのだそうです。