ドラッグストアの倉庫に眠る商品サンプル
配布されないサンプルの山
ドラッグストアに勤務をしていて「もったいないな」と感じてしまうことの一つに大量の未配布サンプルがあるということです。
繁華街の駅前あたりを歩いていると時々ドラッグストアの前で商品サンプルを配っていることもありますが、ああいった不特定多数の人に配ることは全体のうちのわずかの量で、残りは店内の在庫倉庫に大量に置かれたままになっています。
商品サンプルは新製品などの中身を1~2回分くらいの小分けにしてお試し用に配るものですが、正直毎日の業務で業者から受け取る量が半端ではないのですべてを配り終わる前に新製品としての時期が終わっていたりします。
もちろん新製品でなくなってからもサンプルはサンプルなのでそのまま配布をしていてもよいのですが、店内に広告が置かれなくなってからサンプルだけを置いておくのもちょっとおかしいので実質的にはそのまま廃棄を待って置きっぱなしということになります。
余るならガンガン配れよ!という意見も聞かれそうですが、そうはいってもサンプルの種類が非常に多いことと化粧品やスキンケア製品、シャンプーや内服薬、サプリメントなどジャンルがバラバラなので全部を配布しようとすると店内のあちこちでサンプルだらけになってしまいます。
以前それでもできるだけ受け取ったサンプルをはこうと店内においていたこともあったのですが、そうしたとき明らかにサンプル目当てで来店されるお客さんが増えてしまったので今ではよほど強く本部からプッシュがある場合を除きあまり積極的には配布しなくなっています。
欲しい製品があったら尋ねてみてください
ドラッグストアの裏メニューではないですが、そうしたサンプルは眠ったままになっていることが多いのでもしこれから購入を考えている製品があるならそのお店の店員さんに尋ねてみるといくつかもらえる可能性があります。
そのお店の忙しさやサンプルを置いている倉庫の整頓状況にもよりますが、比較的しっかり運営しているお店なら大抵の製品のサンプルは置いています。
薬剤師という立場から言わせてもらうと案外市販薬のサンプルは多くあり、体質に合うかどうかのチェックのためにも先にサンプルを飲んでみるというのはよい方法だと思います。
市販薬の場合製品版を購入すると千円以上になってしまうので、まずサンプルを試したいと言ってもそれほど嫌がらずにお店も出してくれることと思います。
ただし最初にも少し触れましたが、サンプルをもらうことができるからといってあからさまにサンプルをもらうことだけを目当てにお店を利用するのはNGです。
こちらも客商売なので「ああ、この人は買う気がないな」というのは態度ですぐにわかります。